「閉蔵」=しまっておくこと、おさめておくこと
昨日の続きです。
『黄帝内経素問』では、冬の間に乱してならないのは陽気とされています。陽気とは、今風に言えば体を温めるエネルギーのことです。
それでは、素問において、陽気を失わないために推奨されている生活とはどんなものでしょうか。
寒さを避けて温かい中に身を置き、皮膚から汗が漏れ出ないように心掛けよ、としています。汗が出ると体が濡れて冷えてしまうし、エネルギー消耗の原因にもなるからでしょう。
そして、これこそが冬の対策法、そして、体の養分を体内にとどめておく方法、すなわち閉蔵の方法と説いているのです。