冷え症と一言で言っても、その原因は様々です。
分かりやすいところだと、貧血。
流れている血液が少ないから、体が暖まらない。
確かにこういう方はみえます。
ただ実際は、病院で貧血と診断されない方でも、冷え症の方はとても多いのです。
実際当店には、血液検査で正常の値の方でも、冷え症の方がたくさん来られます。
東洋医学では、冷え症の原因をいくつかに分けて考えます。
例えば血液に問題がある方でも、
血液が少なかったり薄かったりすることがあります(血虚)。
これが現代医学で言う、貧血に近いものです。
一方、血液の汚れが原因の方も多いです(瘀血)。
あるいは、血液を流すエネルギーが不足している場合もあります(気虚・陽虚)。
ストレスによってエネルギーの流れが滞っている方もみえます(気滞)。
体に余分な水分が溜まって、血液の流れを邪魔してしまうこともあります(痰濁)。
当店では、診断の上で上記症状を見定めて、お薬を紹介しています。
「退職した旦那が一日中家にいるので、イライラして体調が優れない」
「彼氏から突然の別れをきりだされ、何もやる気が出ない」
「大恋愛の末に結婚したものの、子供が生まれてから突然態度が変わり、『こんな人だとは思わなかった』と憂鬱な毎日を送っている」
「会社の上司が変わり、仕事のサイクルが変わってしまって、疲れが取れない」
「仕事の同僚の要領が良く、同じように出来ない自分にばかり大変な仕事が回ってきてしまい、落ち込んでしまう」
「親との関係が上手くいかない」
「子供との関係が上手くいかない」
「兄弟との関係がうまくいかない」
「親戚との関係が上手くいかない」
ストレス社会のなかで、私たちはなかなか簡単に解決の出来ない、様々な悩みをかかえながら生きています。
これらの悩み、イライラから、「疲れが取れない」、「頭が重い」、「やる気が出ない」などの不快症状が現れることがあります。
これらは不定愁訴と呼ばれ、寝込んでしまうほどではなく、また病院へ行っても具体的な病名や治療法が決まらないことが多いです。
本人は悩んで苦しんでいるのに、良い対処法が思いつかず、また他の人には分かってもらえない。結果的に負のスパイラルに落ち込んでしまう方が多くおられます。
これらの症状は上の例にあるように、日常生活のストレスや悩み事が引き金になることが多いのですが、それらの原因は思い切って環境を変えない限り、なかなか解消出来ないものです。
実際に、イライラの原因となる仕事や人間関係から解放されるのは難しく、悩みをかかえながら生きていかなければならない方がほとんどでしょう。
私どもは、不定愁訴があなたの体のどこに影響を与えてしまっているのかを一緒に探します。そしてそこをどのように強くするのか、あるいはどのように悪いものを取り除くかを紹介しています。
- 瘀血とは?
- 一言でいえば、「血液の粘度が高くなり、血の流れが悪くなった状態」です。
私たちの心や体を健やかに保つためには、きれいな血液がいきいきと全身を流れていることが必要です。血液は人間の生命を支える重要な物質です。ところが、この大切な役割を担っている血液が、体の各所に不調をもたらす原因になってしまうことがあります。体に害を及ぼすように汚れたり、滞ったり、固まりやすくなったりした血液のことを、中国漢方では「瘀血(おけつ)」とよびます。
- 原因
- ストレス、運動不足、偏食、冷房などの生活環境の異常、虚弱体質、病気(長引く場合)、食事の不摂生など、現代人の生活には瘀血の要因がたくさんあります。
瘀血を予防しましょう!
体に発生した瘀血を除去する方法を中国漢方では「活血化瘀(かっけつかお)」といいます。
これはドロドロになった血液をサラサラに変え、鬱滞を取り除き、スムーズに流れるように改善するものです。漢方薬の中には、血液の汚れを除去し、いきいきとよみがえらせる働きを持った活血化瘀の薬がたくさんあります。
この活血化瘀の薬は、血液が滞るのを阻止する力を持った各種生薬で構成され、できてしまった瘀血を取り除くのはもとより、瘀血の発生予防にもすぐれた効果があります。
最近は肉食中心の食生活で血管の老化が早まり、若い人にも成人病が増えています。人は血管とともに老いるといわれます。活血化瘀の方法で血液をいきいきと流れるように保つことは、老化予防にもつながります。
あなたの瘀血タイプは?
「ため込み」タイプ→痰湿瘀血
「イライラ」タイプ→気滞瘀血
「カサカサ」タイプ→陰虚瘀血
「煮つまり」タイプ→血熱瘀血
「冷え」タイプ→陽虚瘀血・血寒瘀血
「貧血」タイプ→血虚瘀血
「元気不足」タイプ→気虚瘀血
瘀血には、さまざまなタイプがあります。
瘀血のタイプを知って上手に対策をとりたいですね。
当店では、養生についてもアドバイスさせていただいています。