人は知れぬもの(2019/7/13更新)
昨日、中日新聞の生活欄を読んでいたら、「くらしの作文」にどこかで見た名前が。
(え~、……、あ~ッ!)
ウチの常連さんの文章が載っていたのです!
タイトルは『ランチ会』。ゆっくり読むと、そこにはご家族の境遇が書かれていました。
初めて知る大変な状況にはグッと来るものがあり、目が少し潤みました。
いつも明るく来店される方が、このような暮らしを持ってみえるとは…。
まさに「人は知れぬもの」です。
読み終えた記事を丁寧に切り抜きました。今度見えたら「読みましたよ」とお伝えしたいと思います。
そんな仕事をしていきたい(2019/7/12更新)
録画してあった「日本のチカラ」を観ました。
タイトルは『思い出の本、なおします~ブックスドクター診冊記』。
山形県酒田市で製本会社を営むかたわら、痛んだ本の修理をしている社長さんの話です。
全国から送られてくる本を一冊ずつ、丁寧に修復していく過程が語られていました。
数件の依頼について取りあげられている中、特に印象に残るのは、自動車販売店を営む男性の依頼でした。
亡くなったお父さんが、かつてバイクメーカーのエンジニアをしていた昭和30年代当時、海外で行われたバイクレースに携わりました。その記録誌の集合写真に顔が載っているのです。
エンジニアを経て自動車販売店の経営を始めた父の跡を、今は息子の依頼者が継いでいます。
繰り返し読まれたであろう記録誌は、背が取れてしまい無くなっている状態。ブックスドクターは試行錯誤しながら、代わりとなる背作りに挑みます。
近年は売り上げが伸び悩み、店の存続に悩む依頼者。
一ヶ月ほどして送られてきた本には背が付いていて、昔のようにめくって読めるようになっていました。
目を真っ赤に潤ませながらぺーじをめくる依頼者は言います。「元気ももらえますし、勇気ももらえますし、やる気も出ますし、ねえ。(この本は)一番のエネルギーですね」。
お客様からこういってもらえる仕事をしていきたい、そう思いました。
http://www.minkyo.or.jp/01/2019/06/nipponnochikara_179.html
大切な問診(2019/6/26更新)
昨日の夜、NHKのドキュメンタリー番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』を観ました。
サブタイトルは「腰痛治療、いまだ進化せり」。
出演は、徳島大学病院に勤務する腰痛専門医の西良浩一医師(55)でした。
西良医師は痛みの原因を特定する力と、内視鏡手術の高いスキルを持ち、巨人で活躍した高橋由伸さんや、ハンドボール2019世界選手権日本代表の宮崎大輔さんなど、多くの有名アスリートも腰痛の苦しみから救っています。
異常に増殖した腰の骨が神経を圧迫し、痛みを引き起こす脊柱管狭窄症。その骨を削る手術の視覚的インパクトもなかなかのものでした。
しかし、おこがましいのを承知で言ってしまいますが、同じ医療人として最も見習うべきと思ったのは、西良医師が問診を大事にしていることです。
19歳のプロゴルファー志望の女の子。満足な練習が出来なくなるくらいの腰痛に襲われ、これまで三軒の病院に行ったのですが、原因が特定できません。
ある病院では、検査では陰性だったものの、良性の骨の腫瘍、類骨骨腫の可能性もあると診断されました。もしも本当に類骨骨腫ならば、手術の必要性も出てきます。
西良医師は、そう診断されるきっかけとなった、前の病院での画像を見ながらも、時間をかけて様々な質問を彼女にしていきます。
その中で、西良医師は、背骨の後ろに炎症が起きているのでは、と考えました。その推測をもとに触診し、再び画像を見て、関節の炎症とさらに目星をつけます。
そして、患部への注射で、最終的に腰痛の原因を「椎間関節炎」と結論付けたのです。
手術をせずに、コルセットとリハビリで治していくことになり、彼女は1か月半で練習を始められたのでした。
患者のため、患者やその症状に真剣に向き合う姿勢。これを学ばなければ、と心から思える番組でした。
境界線(2019/6/25更新)
今日は、午後から金融機関へ入金に行きました。JR岡崎駅周辺にある数軒をまとめてまわるので、小回りがきく徒歩で出かけます。運動不足解消にもなりますし。
天気は快晴で、時間に少々のゆとりがあったので、久しぶりに駅の反対側、来年4月開院予定の「藤田医科大学 岡崎医療センター」を見てきました。
都市計画に基づいて造られた広い道路沿いに建設中の巨大な建造物。
外から幕がかけられていましたが、外観がうかがい知れるくらいは出来ていました。
帰り道、JRの踏切を渡って、子供の頃に通学路として歩いた道に入ります。急な坂を登り、少し歩くと、急な下り坂です。そこからは、まるで山のてっぺんのように雄大な風景が見えます。
その瞬間、ひらめくように思いました。
子供の頃、僕は学区という概念の中で生きていたんだなぁ、と。
見えている風景には、当時の学区内と学区外が地続きで広がっています。
それでもあの頃は、学区内にいる時と、その外に行く時の感覚は明らかに違っていました。大げさかもしれませんが、学区外は外国へ行くような感覚だったような気がします。
目には見えない境界線の中で生きているのは、人にとって必要であるけれど、不思議なことだなぁ、と思いました。
滋養強壮剤の必要性(2019/6/24更新)
昨日、薬局関係の勉強会が東京でありました。
3人の講師から、いい話をたくさん聞いてきました。
中でも印象に残ったのは、九州で薬局経営をされている先生の言葉でした。僕の解釈も入っていると思いますが、それを少し書いてみます。
「病気を治すのは医師ではない。患者自身の生命力である。医師が治療できるのは、患者が生命力を持っているからだ。医師は患者の生命力を頼って(治療の)技術を提供している。医師は、患者のいわばガイド役なのである」。
「薬局がなすべきことは、患者の『自分を治す』意識付けであり、それとともに、患者の生命力をつけてくれる材料の提供である」。
行為は巡るよ(2019/6/21更新)
せんべいを食べながら朝刊の生活欄を読んでいたら、突然、研修生だった頃を思い出しました。
2年4か月に渡る研修生生活では、週一回、月曜日の朝に朝礼がありました。そこでは、前の週に参加した勉強会についての感想を発表したり、その週の予定を告げられたりしました。
時には、一番上の先生(大先生(おおせんせい)と呼んでいました)から、新聞の切り取りや本のコピーを見せられたり渡されたりしたこともありました。
今思えば、大先生が僕らにとって役に立つことを伝えようとしてくださったと理解できるのですが、申しわけないことに、当時の僕は渡されたものをさほどありがたく思えませんでした。
月日は流れ、結婚して子供が生まれて10数年。当時の思い出とは関係なく、今は僕が子供に同じことをしています。新聞の切り抜きを見せたり、ネットの情報を印刷して渡したり。
もちろん今では、当時の大先生の気持ちや優しさが分かります。そして、その気持ちを理解しようとしなかった自分の未熟さを感じます。
ウチの子供は、どんな気持ちで僕から印刷物を受け取っているのでしょうか…。(洋志)
耳元でのささやき(2019/6/20更新)
昨日の「ガッテン!」はオレオレ詐欺対策について特集していました。
その中で興味深かったのは、人がだまされる原因についての実験でした。
ある人が同じ条件で同じ作業を行う実験だったのですが、指示の方法によって作業効率がまったく異なっていたのです。
スピーカー越しに指示を受けた人は、落ち着いて正確に作業が出来ました。
ところが、イヤホンからの指示で作業をした人は落ち着かずに慌ててしまい、ミスを連発したのです。
どうやら人は遠くからの音よりも、耳元の音に感情が強く動かされるようなのです。
オレオレ詐欺の多くは電話から始まります。電話越し、すなわち耳元での話に人は心を強く動かされるので、その内容が(たとえにわかには信じられなくても)ショッキングなものであれば、やがて人は慌ててしまい、冷静な判断力を失ってしまうのです。
そのため、番組ではオレオレ詐欺対策として留守番電話を常備しておくことや、電話に出ないことなどを推奨していました。
ところで、耳元で話すと言えば、真っ先に思い浮かぶのは恋人同士です。
相手のパーソナルスペース内で、しかも耳元でささやかれる熱い言葉は、その内容とともに、聞く側の心を強く動かすものなのですね。
恋人同士のこういった行為にもきちんとした根拠や効果があるものなのだな、と少し感心しました。(洋志)
おいしそうな給食(2019/6/19更新)
何年もの間、SNSに消極的でしたが、思うところあって、しばらくは投稿をマメにしてみようかな、と考えています。
三日坊主体質ゆえ、いつまで続けられるかは分かりませんが、気楽にやってみようと思います。
薬に関係ない内容が多くなると思いますが、ひとつよろしくお願いします。
今日の午前中、学校薬剤師の仕事でプールの採水検査に行って来ました。
プールの水の中に塩素がしっかり入っているかを確認するとともに、プールの環境や設備が整っているかどうかをチェックするのです。
結果は問題なし。安全かつ衛生的に泳げる環境がきちんと整備されていました。
今日は快晴で風も少なく、泳ぐにはもってこいの日。僕もほんの少し泳ぎたくなりましたよ。
伺ったのがお昼前だったこともあり、尋ねた学校の職員用玄関からは給食のおいしそうな香りがただよっていました。食欲が刺激されて参ってしまいました。(洋志)
ダイエットと1日1食とハードル(2014/10/29更新)
「1日1食ダイエット」って実際どうなの? という記事を読みました。
記事内の「「時間だから食べる」のではなく、「お腹が空くから食べる」」
という考え方。これには全面的に賛成です。
1日3食が定着したのは江戸時代以降のようです。
つまり、それ以前の人たちは1日2食でした。
それを考えれば、時間を見て、
つまり頭で食べるべきではないのでは、と思います。
ただ個人的な経験から言わせていただければ、初めから
「1日1食ダイエットをしよう!」とするのは難しいのでは、とも感じます。
今現在、僕はいくつかのダイエット食から気分で一つを選び、
朝と昼にそれぞれ食べています。
そして夜の食事は普通。
つまり、この記事でいうところの「1日1食ダイエット」を実行しています。
ただ、それはダイエットを続けた結果です。
ダイエットを始めるにあたっては、まずは間食や夜食を止めるところから
始めるのが現実的だし、ハードルが低いのでは、そう思います。
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